コーヒーを1日に何杯も飲むとカフェインの取りすぎで体に良くないのか?という問いに対して

コーヒー まとめ

20160713-1

最近、急性カフェイン中毒で死者が出た、というニュースが世界を駆け巡りました。カフェインを日常的にとっているわたしたちにとって、身近なニュースでもあるとおもいます。では、どのくらいカフェインをとると致死量となるのか?コーヒーの場合、1日4,5杯でヤバイ、と言われるようにありますが、実はほかの障害と混同している誤解でもあります。

致死量となるカフェイン量はしらべてみると、200mg/kg 以上、というのが一般的です。これをコーヒー1杯あたりに換算すると、100杯以上を瞬間的に摂取しないといけない、という計算になります。ゆえに、コーヒーによるカフェイン中毒は起こりえない、と言えます。

「では、なぜ1日4,5杯飲むとヤバイ」みたいな噂が駆け巡ってるのでしょう?
それは、一般的なカフェイン中毒の症状と混同しているからです。

カフェイン中毒は、1日当たり250mg以上摂取すると、何らかの症状が出てきます。致死量よりはるかにゆるやかですが、コーヒーの杯数に換算すると1日4,5杯となり、噂と同じ杯数になりますね。

具体的な症状はどんなものか?
・焦燥感
・神経過敏
・興奮
・不眠
・顔面紅潮
・悪心
・頻尿
・頻脈
のどれか、あるいは複数の症状が出ることがある、と言われています。

毎日カフェインをとっていた人が、1日か2日それがないときにカフェイン飲料を飲みたくてしょうがなくなる、というような症状もそれに含まれます。

カフェインという物質は、お茶、コーヒー、ガラナと由来がそれぞれ違うので、分子構造上はほぼ同じとされていながらもそれぞれに特徴があります。このあたりの科学的研究は進んでいるところとそうでないところのばらつきがあり、無意識に複数種類のカフェインを同時に摂取したことで、中毒症状あるいは急性中毒症状が発生してしまう、ということも日常的に起こっているのかもしれません。
このあたりは研究が待たれるところです。