最高峰コーヒーの呼び方は、スペシャルティ?それともスペシャリティ?

20160811-1

サードウエーブコーヒーが取り扱うコーヒーは、世界標準の採点法で80点以上にグレードづけされたコーヒー・スペシャルティーコーヒーですが、ちょっと前までは「スペシャリティコーヒー」と呼ばれていたのをご存じだろうか?コーヒーやさんによって、「スペシャルティ」と「スペシャリティ」と呼び方が違ってて、利用者であるわたしたちは種類が違うのか、と混同してしまっているのですが、もとは一緒です。用語遣いが違うだけで実は同じものをさしています。ではなぜこの用語遣いが生まれたのでしょう?

◆用語の意味としてはどっちも同じ。
スペシャリティ Speciality イギリス系
スペシャルティ Specialty アメリカ系
意味はどちらも同じです。

◆日本は2003年から「スペシャルティ」。それまでは「スペシャリティ」
日本のスペシャルティコーヒーの業界団体である、全日本スペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of Japan; SCAJ)は、設立時から使っていた表現「スペシャリティ」を2003年の総会から「スペシャルティ」に変更しました。沿革でもそれが記されています(理由説明はナシ)。
この変更を知らずに「スペシャリティ」と使い続けているコーヒーやさんがいるので、巷での用語づかいが分かれてしまっているのです。

世界の高級コーヒー市場は常に変化と進化を繰り返しているのに、そういった商品を扱っているはずのお店が新しい用語づかいに対応できないなんて、不思議ですね。

◆世界はいまのところ「スペシャリティ」が優勢傾向か?
世界のコーヒー協会別に、どちらの用語を使っているかを調べてみましたが、「スペシャリティ」を使っている国のほうが優勢傾向かもしれません。

「スペシャリティ」
EUの33か国

「スペシャルティ」
アメリカ
日本
オーストラリア
インドネシア
パナマ
インド
南アフリカ

消費国別ランキングからみてみると、欧州が圧倒的ですが、スペシャルティコーヒーの統計ではないので一概には言えない状況です。消費国の仲間入りを果たした中国が、どっちの用語を使うかにより、情勢がかわってくるかもしれません(いまのところ中国もspecialtyのようですが2016年8月現在FBページのみなので公認団体かどうかが不明です)。

◆用語遣いのばらつきを本家に聞いてみた
どうして用語遣いがちがうのかを、ムーブメントの提唱者であるアメリカスペシャルティコーヒー協会にメールで質問をしてみました!どうせ返事は来ないだろうと思ってほとんど勢いで聞いてみたのですが、お返事をいただけました( ゚Д゚)!

意訳ですが、

『コーヒーを指す名称としては、スペシャルティも、スペシャリティも同じであり(同義語)、どっちを使おうか迷うことはないが(注:英語を使ってる人の感覚でっていう意味)、アメリカの感覚では「スペシャルティ」が標準です。ただし、欧州のいくつかの国で「スペシャリティ」をメインに使っていることは理解していますが、言いたいことの内容は同じなので、あまり気にしてません』

ということでした。
質問のしかたが悪かったのか、どうして用語遣いが分かれてしまったかの答えとなる内容には至っていませんが、アメリカ目線・英語圏目線では「どっちを使おうが気にしない」くらいのノリのようですが、自分たちと違う用語を使っている欧州の動向にはちょっと気にしている、というようなニュアンスだと返信のことばづかいから感じます。

◆まとめ
英語の意味としては「スペシャルティ」でも「スペシャリティ」でもあまり違いを意識しないくらいの同義語のようです。提唱者である本家は「スペシャルティ」を、普及中心陣営の欧州は「スペシャリティ」を使ってます。どっちが優勢になるか、どっちに統一されるかは、消費国として台頭してきた中国の動向次第、という感じでしょうか。

いまのところは相手に応じてことばづかいを分けていくと、オサレってことは確かですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする